こんにちは、GMOあおぞらネット銀行 CTOオフィスグループのmonty（モンティ）です。私はThinkPad トラックポイント・キーボードを使っています。ワイヤレスと有線では価格が倍近く違うので、買い替えるときどちらを選ぼうか悩んでいます。
当社の無料で使えるサンドボックス環境「sunabar -GMOあおぞらネット銀行 API実験場-」（以下、sunabar）は、2023年4月7日に3周年を迎えました。今回はsunabarの説明と、いくつかのアップデートについてご紹介します。
sunabar -GMOあおぞらネット銀行 API実験場-とは
銀行勘定系シミュレータ機を中心とし、APIゲートウェイ、sunabarポータルサイト、sunabarサービスサイトで構成される、銀行API開発支援をするためのサンドボックス環境です。sunabar は全てAWS上で稼動しています。
sunabar APIは当社open API（銀行API）の機能をsunabarサービス上で再現した機能として提供しています。
当社open APIと同様に”参照系API”と”更新系API”の2種が用意されています。
・参照系API：預金者の口座残高や入出金明細といった、預金者の口座情報を参照することができるAPIです。
・更新系API：預金者の口座の振込や振替といった、預金者の口座の資金移動が含む取引等ができるAPIです。
当社の銀行APIは35種類存在します。sunabar APIではそのうち26種類を用意しています。（2023年5月12日現在）
当社の個人・法人いずれかの銀行口座があれば、当社銀行APIを無料で自由にご利用いただけます。また、「少しだけ試したい」という方向けに、当社銀行口座不要で1ヶ月お試し利用ができるサービスも提供しています。
sunabar アップデート情報(2020～2023前半)
リリース以降、sunabarはいくつかのアップデートを行い、銀行APIのより本格的な実験環境に進化し続けてきました。主なアップデートの内容をご紹介します。
sunabar アップデート(2020～2023前半)
| リリース日 | Ver. | リリース概要 |
|---|---|---|
| 2019/11/19 | - | sunabar構築プロジェクト キックオフ（リリースまで約4か月！） |
| 2020/04/07 | 0.0.0 | sunabarリリース |
| 2022/06/01 | 1.0.0 | 認可API導入（OAuth2.0、OpenID Connect） |
| 2022/11/02 | 1.1.0 | Visaデビット取引明細照会APIの導入 |
| 2022/12/14 | 1.1.1 | ポータル画面UI改善 ・sunabar サービスサイトへの遷移時にログインIDを自動付与 |
| 2023/02/01 | 1.1.2 | 冪等キー導入（総合振込依頼、振込依頼） |
| 2023/02/08 | 1.1.3 | ポータル画面UI改善 ・認可トークン情報表示 |
| 2023/03/29 | 1.1.4 | デビット取引明細照会API（VISA・Master統合版）の導入 |
Ver. 1.0.0：認可API導入（OAuth2.0、OpenID Connect）
実際の取引にかかるAPIのシミュレータ機能が中心でしたが、開始当初から「認可機能もsunabarで試したい」というリクエストにお応えし、アクセストークンの取得に必要な認可プロトコルとしてOAuth2.0およびOpenID Connectをご用意しました。
これにより、sunabarの環境だけで銀行APIを使ったシステム開発が可能になりました。
Ver. 1.1.2：冪等キー導入（総合振込依頼、振込依頼）
「冪等（べきとう）キー」を設定することで、振込依頼の冪等性を担保でき、重複した振込依頼を制御できるようになり、何度リトライしても確実に1回だけ実行されるようになりました。
Ver. 1.1.3：ポータル画面UI改善（認可トークン情報表示）
使い勝手の向上を目指し、UIの改善にも取り組んでいます。これまでは認可トークンの情報は非表示で、クリップボードにコピーすることだけが可能でしたが、sunabarポータルサイト上で表示するよう改修を行いました。sunabarでは最大10アカウントまで設定できるため、認可トークン情報をすぐに確認・取得できるよう、UIの改善を行いました。
sunabar 開発秘話
sunabarは国内唯一の銀行APIのサンドボックス環境です（2023年5月12日現在）。前例の無いサービスの立ち上げ当時の苦労や、今後の展望などをsunabarの立ち上げや、普及活動に深く関わるプロジェクトメンバーにインタビューした記事を公開しています。どのようなコンセプトやチーム体制で作り上げたのか、ぜひご覧ください。
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