【Salesforce】個人的に注目のSummer'23リリースノート内容

こんにちは、クラウドフロントTのかわしんです。
今は5月の初旬ということで世間はGW一色ですね。私は特に予定もないので休みを取らなかったのですが、お昼ご飯を食べに外に行くと昼間から居酒屋で一杯ひっかけている人たちがたくさんいて、私もついビールを頼みたくなりました。

さて、GWとは別の大きなイベント、SalesforceのメジャーアップデートSummer’23 のスケジュールが最近発表され、英語版のリリースノートが発表されました。全体的に内容を確認したのですが、せっかくですので個人的に注目している機能について紹介したいと思います。今回はあまり大規模な変更はないかな?と思いつつ、意外と面白い変更点もありましたのでぜひご一読ください。

Summer23のリリースノート(英語版)はこちら↓
help.salesforce.com


APEX

Apex の表示ラベルに動的にアクセスする

APEXの表示ラベルに動的にアクセスできるようになります。
これは意外と嬉しいアップデートです。開発者コンソールの匿名ウィンドウでちょっとしたコードを実行しようとした時など、意外とラベルを事前に変数に格納するのがめんどくさかったり、APEXコードを読んでいると、だいぶ前に定義したラベルが出てきて可読性が下がったりします。
変にラベルを途中で使いすぎるのも保守性が下がるので良くないですが、コーディングの自由度が上がるアップデートになるかと思います。

SOQL

SOQL クエリでの親子関係の 5 つのレベルのクエリ

SOQL は、最大 5 レベルの親子レコードをトラバースするリレーションクエリをサポートするようになりました。1 つの SOQL クエリを使用して、5 つの異なるレベルから親子レコードを取得します。
この例の SOQL リレーションクエリは、親オブジェクト Account とその子オブジェクト Contacts、Assets、WorkOrders、および WorkOrderLineItems からレコードを返します。

セキュリティ

プロファイルでなく、権限セットで項目の項目レベル セキュリティを設定 (正式リリース)

項目を作成するときに、プロファイルではなく権限セットで項目レベル セキュリティを設定できるようになります。または、オブジェクトマネージャですべての権限セットの既存項目のフィールドレベルのセキュリティを変更します。この変更により、プロファイルではなく、権限セットを使用してユーザーの権限を管理するというユーザーアクセス制御が可能になります。またこの機能には、ページを離れずに項目のオブジェクトに対する各権限セットのオブジェクト権限を表示できるようにする拡張機能が含まれています。
こちらを適用するには、[クイック検索] ボックスに「 ユーザー管理設定」と入力し、[ユーザー管理設定]を選択し、項目の作成時に権限セットの項目レベルのセキュリティを有効にする必要があるようです。

フロー

HTTP コールアウトを介してノーコードで Salesforce データを外部サーバーに送信 (ベータ)

HTTP コールアウトで十分な GET ができない場合は、POST メソッドを使用して、Flow Builder の外部サーバーに Salesforce データを送信できるようになりました。以前は、外部データを Salesforce に取り込むために使用できる GET メソッドのみが使用可能でした。

リアクティブコンポーネントを使用して画面を構築する (ベータ)

標準画面コンポーネントまたはカスタム LWCを設定して、同じ画面上の他のフロー画面コンポーネントの変更に反応します。この機能により、シングルページアプリケーションのような画面を作成し、ユーザーがクリックする必要がある画面の数を減らすことが可能になります。以前は、同じ画面上のコンポーネントが互いに通信できず、あるコンポーネントが別のコンポーネントに影響を与える必要がある場合は、それらを別々の画面に配置する必要がありました。
具体的に、リアクティブコンポーネントがどのようなものかというと、画面フローコンポーネントが、ユーザー入力に基づいて画面上の他のコンポーネントのプロパティを更新することを意味します。たとえば、Name コンポーネントの First Name フィールドを Text コンポーネントの出力に反応させることができるようです。どのように画面が更新するのか試してみたいですね。
※リリースノートからはこちらの変更のページが一旦非表示にされているようです。


そのほかにもダッシュボード周りや権限設定周り、Salesforceモバイルアプリ、Lightning Web コンポーネントなど全体的に機能が拡張されているようです。Sandboxのプレビュー版が公開されたら変更点を色々試してみたいですね。

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