こんにちは、テクノロジー&プロセシングチームのかわしんです。
最近チームに配属されたのですがさっそく触ったことのない言語やサービスばかりで
絶賛ビビり中です(^O^)
さて、今回は当社でのプロジェクトマネジメント力向上のための取り組みを紹介します。
当社では若手エンジニアを対象に、プロジェクトマネジメント(以下、PM)を学ぶため、定期的にPMBOK勉強会を開催しています。
PMBOKとは
PMBOKとは、Project Management Body of Knowledgeの略で、
「プロジェクトマネジメント知識体系ガイド」という意味になります。
1987年にアメリカの非営利団体PMIが「A Guide to the Project Management Body of Knowledge」というガイドブックを発表してから徐々に知られるようになり、今ではPMの世界標準として世界各国に浸透しているそうです。
世界中のPM関係者がプロジェクトを成功に導くための重要なエッセンスをまとめており、Amazonで評価を見ても納得の評価です。
勉強会の様子
当社もこちらのガイドを元に勉強会をしており、数人のチームで数ページずつ要約〜発表をし、発表に対してディスカッションをしています。
勉強会の対象はPMの実務経験が少ない若手エンジニアのため、プロジェクトを一参加者という目線でなく、マネジメントという新鮮な視点で捉えることができます。
例えば、マネジメント視点のほんの一例ですが、
・プロジェクトを円滑に進めるためにどのような観点に注目する必要があるのか
・プロジェクトの潜在的な課題はどのように発見するか
・メンバーのモチベーションはどのように把握し維持するのか
などプロジェクトの作業者目線では注目しなかった観点からプロジェクトを観察します。
若手エンジニアの中でディスカッションをし、ディスカッションの中で分からないことや答えが出ないときは、PMやアーキテクトの経験が豊富な田中さん(この会はリモート参加・・・)から意見をもらうこともできます。
PMBOKを通して学べる事
PMBOKの内容を少し紹介すると、以下のようなことが学べます。
- 価値実現システム
プロジェクトで実現する「価値」とは
組織のガバナンスは価値実現システムをどのように支えるか
プロジェクトを支える職務にはどんな職務があるか
プロジェクトと価値の実現に影響を与える内外の要因とは
プロダクトマネジメントの考慮事項
- プロジェクトマネジメントの12の原理原則
勤勉で、敬意を払い、面倒見の良いスチュワードであること
協働的なプロジェクトチーム環境を構築すること
ステークホルダーと効果的にかかわること
価値に焦点を当てること
システムの相互作用を認識し、評価し、対応すること
リーダーシップを示すこと
状況に基づいてテーラリングすること
プロセスと成果物に品質を組み込むこと
複雑さに対処すること
リスク対応を最適化すること
適応力と回復力を持つこと
想定した将来の状態を達成するために変革できるようにすること
その他にも、テーラリングの方法、データ収集・見積りで使える方法などPMで使える要素が盛りだくさんです。
実はPMBOKは第6版から最新の7版にかけて内容が大きく刷新されているのですが、
内容の要約や変更された背景に関しては以下の記事などを参照ください。
勉強会方式にすることのメリット
PMBOKガイドは400ページ弱あるので、勉強会ベースで進めるのは時間がかかります。ですが、勉強会方式にする事で以下のメリットがあると感じました。
- 一人で読むのに比べてモチベーションを維持しやすい
- 発表資料作成のため、細部までガイドの意図を理解しようとする
- ディスカッションにより自分にない視点を得られる
また、ガイドの中にはPM経験がないとなかなか理解が難しい表現や用語が出てくるため、一人では理解の幅が狭まってしまうので勉強会として経験豊富なエンジニアに参加してもらうことも必要だと思います。
まとめ
プロジェクトマネジメントは今まで未経験だったため、プロジェクトをどのように観察し、マネジメントすればよいか分かりませんでした。
ですが、一連の勉強会を通してプロジェクトの構成要素やテーラリング方法、プロジェクトでよく使われる手法といった知識を獲得できたため、PMの入門くらいはできたかと思います。
プロジェクトで困難なことがあったらまた振り返って読みたいと思います。
今回は以上です。お読み頂きありがとうございました!